震える。何が?
心だ。恐れで、喜びで、不安で、怒りで。
震える。
プラスの感情もマイナスの感情もどちらにも聞こえるこの震えるは便利だ。
震える。何が?
声だ。怒りで、喜びで、不安で、怒りで。
ビブラートかな?

よく歌の歌詞とかで使われてる印象があるけれど、便利だものね。安易に使ってしまう気持ちはわかる。いや、安易なんて言葉を使うとそれこそ震えてしまわれそうだ。
上手に使ってるなって印象しか私のなかからは生まれたことはないはず。

今日はラジオで新しい言葉を聞いて震えたことを思い出した。
「優生思想のカジュアル化」
なかなかパワーワードを生んだなと感心して震えた。どこに感心したのかというと、言葉の真意を読み取らせずに雰囲気で悪いことだと刷り込ませる力を持ってるなと感じたからだ。
優生思想そのものを悪いものとして印象付けてなおかつカジュアルに使ってると揶揄するその手法そのものが悪意に感じてしまい震えすぎて力が抜けるレべル。
幸いにも誰が言ってたかまでは聞いてなかったのでその人を嫌いにならなくてよかった。

民主主義の社会において思想は自由だってのが権利としてとりあえず認められていたと思う。
であるなら、この思想が間違いだと責めるのは果たして日本では正しいのだろうか。
この辺りはなんか有名な哲学者が昔から考えてきた歴史がある。「優性思想のカジュアル化」の発言者はこの言葉をつかって何を言いたいのだろうか?
カジュアル化してるよねー流行ってるよねーって? これまで流行語にノミネートされる気配すらなかったのに突然カジュアル化したよね。面白すぎて震えたって話。
言語統制、思想統制を自ら進んでやります! 人はみな自ら不幸になる権利を持ってるって話だけれど、巻き込まれるのはちょっと嫌かな。個人的にSF感があって物語としては面白くなりそうだなんてカジュアルに考えちゃうけれど。使ってる人は真剣だったからそこもまた面白さのポイントだ。
もしかしたらズレている感覚かもしれないけれど、もしそうだったらそっと見守ってもらいたい。読まなかったことにしてもらいたい。

先日風邪をひいてしまったせいで声が震える。まだ少し喉の調子が悪いようだ。常にビブラートしていてしゃべりづらいので嫌だ。それ以外はもう元気いっぱいなのに。早く治ってくれ。(§)